誰かは言った。
「お前は奪う為に生まれてきたんだ」と
別に興味は無かった
どんなに奪ったって俺は何も得ることが無かったから
あるのは虚ろな毎日と消えることのない血の臭いだけ
永遠に続くと思われるそれを前にして、俺は何も感じなかった

当たり前だ

俺自身も、虚ろだったから。



こんな繰り返しに

意味、なんて

意味
俺が此処に居る、意味。
例えば人を殺して、それで誰かが笑い、誰かが泣いて
俺はそれに何も見出せない
それなら
意味なんて、無いのと同じだ

失うものが無ければ、恐れなんて無い
そう思って少し笑った






そんな日々がいくつも過ぎた頃
「・・・・貴方にも探し物、あるんでしょう?」
笑わない少女はそう言った
夜の闇と静けさを思わせる瞳の色と光から、目を離せなかった


俺の虚ろな生に意味など無い
大切なものなど、つくったとしていつか失うならば、そこに意味など無い


けれど

それならば、

少女が俺の目の前に立った
俺の目を覗き込んだ


その、意味は?








ジャクかご推奨。ジャックの過去はなんか暗そう。

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