アゲハは今日はオレの部屋でごろごろと漫画を読んでいた。
こうやってしているととてもじゃないけど悪いエイリアンには見えない。
だからおまえは本当に悪いエイリアンなのか、と呟いたら聞こえていたみたいで
アンタこそ本当に正義のヒーローなのかと言い返された。
おまえが地球侵略しないからオレはそれを食い止めることができないんだ。
そう言ったらアゲハは漫画から顔を上げて、
人のせいにしないでよ、ていうかアンタあたしと戦うつもり?
言っとくけどあたし強いわよ。アンタなんかよりよっぽど。とやたら真面目な顔で言う。
その言葉が気に入らなくてオレも強いぜ、なんてったって正義のヒーローだからなと返したけど
アゲハ相手に本気を出せるかどうかわからなかった。
こんなんじゃヒーロー失格かなとか思うけど
、 どうせこいつは明日も同じようにオレの近くで過ごすのだろうから
地球侵略を食い止めるヒーローの出番はないだろうな。
そう思うと無性にヒーロー業がやりたくなって久しぶりにパトロールでもしようかと立ち上がった。
何、サイバーどこ行くの?
ん、ちょっとヒーローしてくる。
そっか頑張ってね。
という悪のハズのエイリアンの声に送られてオレは部屋を出た。



アゲハはやる気ないみたい。平和。

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